1998
創業
横浜市で時計修復工房としてスタート
brightenordnanc.com は 1998 年、 の小さな作業場から始まりました。立ち上げ当初から変わらないのは、「修理は引き受けるのではなく、ともに直す」という姿勢です。
1998 年。バカンス帰りの飛行機の中で、手帳の片隅に「アンティーク修復工房」という四文字を書いたのが、brightenordnanc.com のすべての始まりです。創業時は時計だけで、細い工房に親方一人と弟子一人で黙々と作業をしていました。最初の依頼は、横浜の個人蔵の置き時計でした。十年以上止まったままだった機械式時計が、再び時を刻み始めた時、ご依頼主の涙を止めることができませんでした。その時、今日まで変わらない信念が生まれました。「品物と人の時間を、もう一度つなげる」。
2003 年、家具工房を開設。婚礼箪笥や書棚、座椅子など大型家具の修理需要が高まったことを受け、木工の匠を招いて新しい工房を構えました。2010 年には陶磁器工房、2012 年に漆工房、2015 年に金属工房、2018 年には絵画工房を順次立ち上げ、現在の六つになります。brightenordnanc.com の方針として、分野を問わず、一人の職人が複数の工房を兼任することは決してありません。分業制を貫くことで、それぞれの専門性を極限まで高めています。
今は、日本各地から年間一千点を超える品物をお預かりしています。時には海外から「母の置き時計を直したい」とご連絡いただくこともあり、修復という仕事の輪が国境を越えて広がっていくのを実感する日々です。修理の前には必ず写真を撮り、診断書を作成し、お客様と共通認識を持ってから着手します。見えないからこそ、見える安心を。それが brightenordnanc.com の仕事です。
1998
創業
横浜市で時計修復工房としてスタート
2003
家具工房開設
婚礼家具の修理需要に応える
2010
陶磁器工房開設
金継ぎ師を招く
2012
漆工房開設
輪島塗の職人と契約
2015
金属工房開設
銀細工師を招き銀器修理を開始
2018
絵画工房開設
日本画・油絵の修復を本格化
2022
工房拡張
に新社屋
2024
三千点突破
修復累計が三千点を超える
brightenordnanc.com の六つの工房を率いる親方を紹介します。多くは四十代から六十代、それぞれの道を極めた職人集団です。
1969 年生まれ。独立系時計工房で十二年修行した後、2003 年に brightenordnanc.com に入社。機械式時計の分解組み立てを一万五千点以上手掛ける。現在は工房長として新人育成も担当。好きな言葉は「時計は語る」。
1978 年生まれ。京都の金継ぎ師に十一年師事した後、2010 年に入社。漆と金を継ぐ仕事を天職と感じる。手にマメができることを恨まず、むしろ誇りに思っている。
1962 年生まれ。文化財修復士の資格を持ち、寺社仏閣の修復にも携わる。婚礼家具の引き出しの面調整には一家言あり、新規製作品からも木材を見極めて選ぶ目が強み。
1981 年生まれ。輪島塗の工房に十五年在籍し、漆芸の伝統技法を継承。金継ぎとも連携し、漆器の修復から再塗装まで一貫して手掛ける。
1972 年生まれ。彫金技法を持つ銀細工士。婚礼銀食器、勲章、銀杯の修復事例が豊富。銀ロウ付けと鏡面研磨の精度は社内随一と評される。
1985 年生まれ。京都市立芸術大学保存修復学科卒業後、美術館勤務を経て 2018 年に入社。日本画、油絵、版画、書、掛軸など幅広い紙と絹の修復を担当。顕微鏡作業が日課。
創業から四半世紀が過ぎ、修復という仕事の本質は変わっていません。品物と人に向き合い、丁寧に見て、まっすぐ直す。その積み重ねを今日も続けています。
一品ずつ状態は異なります。「ここまで直せばいい」という思い込みを捨て、現物と対話するように修復方針を決めます。
ご依頼主の満足、職人の矜持、品物への敬意。どれか一つが欠けても修復は成功とは言えません。
すべての工程を写真で記録し、お客様と工房の双方で十年保管します。十年後、二十年後に「あの時こうだった」と振り返るために。
職人の技は永遠には続きません。若手に伝え、技を絶やさないことが工房の務めだと考えています。